恋のうた

「恋のうた」は1991年11月発売の2ndアルバム「名前をつけてやる」に収録されました。

作詞・作曲:草野正宗 編曲:スピッツ

 

マサムネさんの歌詞は不思議で、曲を聴いていると内容がすっと頭に入ってくるような気がするのですが、精読するとよくわからないのです。

しかし読み進めるとだんだんとわかってきますので少しずつ読んでいきましょう。

 おさえきれぬ 僕の気持ち

おかしな夢ばかりみてさ

だけどここに 浮かんでいる

君の頭の上にいる

ここまでではっきりわかるのは、”僕の気持ちが君にありおさえきれないほどである”ということ、それから、”気持ちはいつも君の側にいる”ということ。

しかし、「おかしな夢」「だけど」とは? 

悲しいこと 飛び散るとき

僕のところに来て欲しい

きのうよりも あしたよりも

今の君が恋しいから

もしも君に悲しいことが起こったならば、すぐ側にいる僕の気持ちを頼って欲しい、何故なら、「きのうよりも あしたよりも 今の君が恋しいから」この意味は?

君と出会えたことを僕

ずっと大事にしたいから

僕がこの世に生まれて来たワケに

したいから

「君と出会えたことをずっと大事にしたい」この歌詞を読むと、どうやら君は僕の思い出となるようです。

ということは、先ほどの「きのう」とは二人の過去、「あした」とは二人の将来、それとは関係なく「今の君が恋しい」から気持ちだけは側にいて、いつでも君を悲しみから守りたいと歌っていたのですね。

ミルク色の 細い道を

ふり返ることなく歩いてる

きのうよりも あしたよりも

今の君が恋しいから

「ミルク色」マサムネさんは恋することを春、冬の終わり、と表現されます。つまり恋が終われば冬になります。雪が降り、道は白く「ミルク色」になるのです。ここではっきりとこの恋愛は終わりを迎えたのだとわかります。

 

ここで先ほどの「だけど」の意味が分かりました。物体としての自分は別れを受け入れる「だけど」気持ちだけは、おさえられぬほど恋しい君の側にいるし、悲しみから守りたいと。

 

マサムネさんにとって恋愛とは人生そのもの、この世に生を受ける意味。
君との時間は素晴らしいもので、人生を変えるような出来事だったのでしょう。

 

「おかしな夢」とはこれからも仲良くできるような、そんな夢なのでしょうか。

もう二人は終わっているのだけれども、自分には気持ちが残っているし、とても良い関係だったので、まだ心のどこかで一緒にいられるような気がする、そんな夢を見ることってありますよね。

君と出会えたことを僕

ずっと大事にしたいから

僕がこの世に生まれて来たワケに

したいから

ミルク色の 細い道を

ふり返ることなく歩いてる

きのうよりも あしたよりも

今の君が恋しいから

きのうよりも あしたよりも

今の君が恋しいから

最後にこの部分が繰り返され、切なさが強調されています。

 

君に恋しい気持ちを残しいつまでも大切に守りたい思いつつも、だからこそ別れを受け入れて、振り返らずに一人進む。生きるということの理由を教えてくれた大切な思い出としてずっと大切にしながら。

 

切なくも一途な「恋」を歌った曲だと思いました。

 

追記:「ミルク色の道」について考えているときにヴィヴァルディの四季「冬」につけらえれたこの歌を思い出して、白い道とは雪の道、冬の道かなと考えました。

素敵な曲です。

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