アルバム「スピッツ」まとめ

1stアルバム「スピッツ」について、私が読んだ中でのまとめです。

 1.ニノウデの世界

 自分の中に閉じこもることをやめたら、君に出会えて幸せを感じられた。でも、まだそれはひとりよがりの世界だった。

2.海とピンク

 ひとりよがりの世界から出て、しっかりと君と向き合い現実的な一歩を踏み出す。 

3.ビー玉

 人の死に際しての悲しみを仏教用語やオマージュを使い表現した曲。

4.五千光年の夢

 自分の脳内で展開される都合のよい世界から出て、新しく生まれ変わりたい。

5.月に帰る

 死にゆく立場から残された者に贈るやさしさに溢れる曲。

6.テレビ

 80年代終わりの冷戦終結とそれに伴う民主化運動や代理戦争、主義についての曲。

7.タンポポ

 80年代半ばの再び戦争へ関わりそうな日本に対する思いを歌った曲。

8.死神の岬へ

 80年代後半の日本のバブル経済への思いを歌った曲。

9.トンビ飛べなかった

 自分は何でも出来るといううぬぼれと決別して、熱心に曲作りに取り組み始める。その中で、新しい自分が生まれて欲しいと望み、また恐れも感じる。

10.夏の魔物

 子供時代の夢を再び見たいと思うもそれは叶えられず、自分は大人になっていた。

11.うめぼし

 失敗を恐れ、枠の中で上手くやっていく「悪者」になってしまった自分。それは大人になったということなのだが、寂しく思い、「君」と実際に接触することでその寂しさを埋めて欲しいと願う。

12.ヒバリのこころ

 新しい世界へ出ることを不安から迷っていたが、君と出会えたことで恐れつつも強く生きていこうという勇気と覚悟が出来た。

 

スピッツ」の曲について分類をしてみると、生死についての曲(3.5)、社会情勢を反映した曲(6.7.8)がありました。

その他、1.2.4.9.10.11.12に関しては、自身の成長や大人になることに関する曲であると思いました。

成長すること、大人になることは、新しい世界を知る喜ばしいことである反面、都合のよい解釈のできる世界から脱して現実と向き合わざるを得ないことでもあり、枠の中で上手くやらなくてはならない面もあり、自分に反する生き方を強いられる可能性があるということでもあり、それらの辛さを引き受けるということです。

たくさんの曲にこの思いを乗せていることから、この時期のマサムネさんの頭の多くの部分を占めていた事柄が少し見えてくるような気がしました。