白い炎

「白い炎」は1992年9月に発売された3rdアルバム「惑星のかけら」に収録されました。

作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ

悲しみあふれても 怒りがはじけても

この日を待つことに心傾けてた

燃えろ! 燃えろ! 白い炎よ

まわせ! まわせ! 地軸をもっと

言葉をGASにして

宝貝ひとつで 覚醒できるのさ

悟りのエリアから 君に呼びかけてた

燃えろ! 燃えろ! 白い炎よ

まわせ! まわせ! 地軸をもっと

言葉をGASにして

ひからびかけたメビウスの惑星で

行き場のないエナジー

笑いの渦 正義の歳月が

焼け落ちればすぐに・・・

燃えろ! 燃えろ! 白い炎よ

まわせ! まわせ! 地軸をもっと

言葉をGASにして

まず、言葉の意味について確認します。

 白い炎 → 宇宙空間から見た太陽は白く見えますので、ここでは太陽熱のこと

 地軸 → 惑星が自転する際の軸

      後に自分がいる場所としての惑星と出てくるのでここでは地球の軸

 宝貝 → 形状から女性器の象徴とされます

 覚醒 → 目が覚めること、迷いから覚め過ちに気づくこと

 悟り → 迷いの世界を越え真理を体得すること

 メビウス → 無限の繰り返しの比喩

 

次に、言葉のつながりを確認します。

 この日 = 宝貝で覚醒する日 = 笑いの渦、正義の歳月が焼け落ちる日

 言葉 = 悲しみ、怒り = 行き場のないエナジー

 

「ひからびる」について。

太陽は、地球を照らしています。

その熱は、遠い将来には地球の海を蒸発させ、後に地球を飲みこみ滅亡させます。

よって、「ひからびかけた」というのは、太陽が地球を干からびさせる過程であることも意味しますし、また、自分がその状態になっていることも同時に表しているのでしょう。

 

つまり、この曲は次のように歌っています。

 

くり返される日々の中で抑圧されている本音、例えば、皆と合わせて笑ったり、「正義」良いとされることに沿っているということが多くある。

その抑圧され行き場を失ったエナジーは、女性と交わり自己を解放することで消失させることができる。(注: 「君」とありますから、もちろん女性とは不特定多数のことではなく、特定の恋しい君のことです)

そして、迷いから覚め、潤いを得て、自分自身を取り戻すのだ。

 

「燃えろ! 回せ!」と言っているのは女性と交わる際のことで、抑圧されたエナジーをもっと激しく消費し、そのすべてを残さず焼き尽くせ、ということです。

 

「焼け落ちればすぐに・・・」の後は何が続くのでしょうか。

この曲は、そしてそれからは世の中に対して反抗的に生きろ、とは言っていません。

女性によって自己を解放し、覚醒し自分自身を取り戻すことで、またメビウスの日々を生きていく潤った力を得るのです。

それは、「シュラフ」に歌われていたことと同じ意味を持つと私は考えています。

「白い炎」である太陽は女性であるかもしれません。とすると、この歌詞のタイトルも自ずと意味が見えてきます。

  

このアルバムは「惑星のかけら」は、宇宙とかけて言葉を選んでいる曲が多く見られますが、この曲もその一つで、宇宙空間から地球を見て、自転と公転、太陽との関係などを上手く使い、自分にとって大切な、日々を生きる術を歌っているように思います。