多摩川

多摩川」は1993年9月に発売された「Crispy!」に収録されました。

作詞・作曲:草野正宗、編曲:笹路正徳スピッツ

蒼白き多摩川に 思い浮かべて

すべるように 穏やかに 今日が暮れていく

この二行は「今日」のお話です。

 多摩川の蒼白き流れに 自分の思いを浮かべて流すように

 滞りなく静かに穏やかに 今日の一日が終わっていく

風の旅人に 憧れた心よ

水面の妖精は 遠い日々の幻

僕の中に 君の中に

次は「遠い日々」のお話です。

 風の吹くに任せる気楽な旅人のように自由でありたいと憧れた気持ちはどこに

 川の水面には妖精がいると信じた豊かな想像力はすでに遠い過去に失ったものか

 いや それらは今も僕の中にあり 君の中にもある

風の旅人に 憧れた心よ

水面の妖精は 遠い日々の幻

僕の中に 君の中に

蒼白き多摩川に 思い浮かべて

社会を上手く生きる術を身につけた青年が、自分の自由で豊かな心はなくなってしまったのかと問い、いや変わらずに自身の中には持ち続けているのだと語る。

そして、同じように切なさを感じている「君」(リスナー)にも、そっと手を差し伸べてくれる。

 

今日が穏やかだと歌うが故に、過去とのギャップにさらに切なさが増しています。

とても優れた作詞だと感じます。

 

多摩川」は優美な曲調に、少し切なく、少し勇気が持てるような歌詞が乗り、そして川岸に佇む情景までもが目の前に浮かんでくるような、そんな素敵な一曲です。

多摩川

多摩川

  • provided courtesy of iTunes